美しい国ウクライナ 首都キエフの現状 〜旅編 1〜
旅情報
今回の旅はとんでもない始まり方をした。
まず、出発の時間を30分早く勘違いし、バスストップで待機。
バスは予定時刻を過ぎても現れないが、そんなことは日常茶飯事なので気長に待つ。
いろんなバスが出入りするうちに不安になって、オフィスで確認。
「なにいってんの。そのバスはもう、10分前に出たよ。」とのこと。
頭の中が真っ白になって、次には、
ルードヴィフィスハーフェンに帰るのか。
ウクライナへは行けないのか。
そういえばTwitterでつぶやいてしまったな。
とかいろいろ考えて、錯乱状態。
いつもの落ち着きを取り戻して考える考える。
次のバスストップはフランクフルトということだったので
なんとか運転手さんに待っててもらえるよう、伝えてもらうことにした。
ICEに乗って速攻で向かい、
予定より遅れたものの待っていてくれたので無事に乗車できた。
まったく初歩的なミスをしてしまった。油断は厳禁です。
バスに乗ってみたら、みんな30時間の超長距離移動に備えてか
座席二つを使ってのくつろぎモード。
待っててもらっていたので文句も言えず、
後ろの方の優しそうなイケメンくんの隣に狙いを定めた。
その彼こそ、
のちに自分のつたない英語で繰り出されるプライベートな質問に快く答えてくれ、
キエフではホステルまで着いてきてくれ、
次の日にはともにキエフの見物、
さらには帰りの空港までのめんどうを見てくれるという
究極のイケメン王子のニキタだった。
彼のおかげで、ずっと気になっていたロシアの現状について
情報を入手することができた。
運転手さんの、5分トイレ休憩ねー。とかも
ロシア語でわけわからんものを訳してくれたり、
ドイツの女の子の友達が作ってくれたパンを
ひもじそうにしているおれにくれたりした。
ドイツ、ポーランド間ではなかったが、
ただパスポートを見せるだけかと思いきや、
さすがはいま敏感な国だけあって
ずいぶんと時間がかかった。
ニキタは、ロシア人ということで
ウクライナの入国検査では特別にバスから呼び出されて話をしていた。
朝の6時くらいのことだったから、夜うまく寝れなかった身にはなかなか応えた。
30時間のバスは、ダウンロードアプリに溜め込んでおいた映画を観たり
Kindleで本を読んだり、ニキタとおしゃべりをしたりして過ごした。
残り7時間ともなるとなぜかバスが恋しくなったりもした。
ウクライナの停留所ではトイレに金がかかり、
ウクライナグリブナを持っていなくておしっこがもれそうになっていた。
そんなときは後ろに座っていた太っているおばさんが
すっとお金を出してくれたりもした。
そんなこんなでキエフに着いた。