『官僚に学ぶ読書術』
これまた大学の図書館で見つけた本
図書館というのはほんとうにイイ。
そこに入ったら、本屋とおんなじようにそこにいる人たちがこれはイイよ。と推す本がきれいに並べられている。その中には毎回数冊、自分の興味をそそるようなものが混ざっている。
そして本屋と決定的に違うのは、その本たちを、タダで持ってこれることだ。
これはイイ。
中身は、官僚と呼ばれる人たちが好んで読む本を、その理由とともに紹介してくれている部分がだいたい。
けど、今回自分がこの本を手にとった理由は、一ヶ月で読む本の平均が11冊(p22 l12)である官僚の、速読術を知りたかったからでした。
内容としてはその箇所は最後の章にちょろちょろっとまとめられていただけなのですが、たいへん、参考になりました。よかった。
まずは自分がその本に対してなにを求めているのかを考えておく。
はじめに と 目次 を読んで、そもそも読むべき本かを見定め、さらに目次で自分が読むべき章を探す。
気になる言葉(トリガーワード)を探す。
などいろいろなことが書いてありました。
一番おもしろかったのは、そういった方法を取った時に起こる、「読み飛ばされた部分」への罪悪感への考え方です。
本書にはこうありました。
ここで新聞と本の読み方はどう違うのか考えてみると非常に面白いことがわかります。
あなたは新聞を読むときに、一面から最終面まで最初から最後まで一言一句漏らさずに読むでしょうか? (中略)
一方で、書籍を読むときには、最初から最後まで一言一句逃がさず読まなくてはいけないと思っていませんか?
ここに、私たちの固定観念があります。そして、これを打ち破ることでブレイクスルーが生まれます。実際、新聞を読むのも書籍を読むのも、自分にとって必要な知識を吸収するという点に違いはないはずです。そうであれば、自分にとって必要な部分を探し出してその部分だけ集中的に読む、というのは極めて合理的な考え方です。(p203 l5) (強調部分は本文より)
また、本の代金がもったいないという考え方に対しては、人が一生や少なくとも数ヶ月をかけて書いた本を数千円もしないで買えている事自体で儲けものだ。という風なことが書いてありました。
が、これは書籍の存在意義や利用価値について考えたことがある人でないとわからない論理です。
この言い分がよくわからない人は、冒頭の通り、図書館に行ってタダで借りてくればいいだけの話だとおもいます。
この本に書かれている速読術だけでも、まあいいといえばいいんですが、肝心のフォトリーディングに関しては、別の読んで、的な感じだったのでそうしようとおもいます。ここで紹介されいた百冊近い本の中にはかなりおもしろそうなのもありましたし。
では、
- 作者: 神田昌典,フォトリーディング公認インストラクターズ
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