『都市計画の世界史』
5月2日に読了の本。
感想は、
難しかった。です。
これはKindleで読んだのですが、今回Kindleについて気付いたことがあるのでひとつ。
それは、読み途中の本からのプレッシャーを感じにくいということ。
紙の本なら、しおりが途中の本は、なんだか気持ちが悪いしそのまま次の本にはなかなか進めないけど、
Kindleだとひらかなきゃみれない、ということでどうしても後回しにしがちであった。
なにせ内容が難しかったからね。
まあそうは言っても、初めの方とかさすがに、ギリシャ文明時の都市のことなんて知ったことか。という感じだったけど、
後半の近代に入ってからは、訪れたことのあるヨーロッパの各都市が例に挙げられていて
すこし読みやすくなったからよかった。
最後の最後、本当に最後に、なぜドイツの都市はこうも分散していてそれぞれ他の先進国の首都と比べると規模が小さいのか、
それでいいのかドイツ!!という疑問を解いてくれた。
これはかなりすっきりした。
ベルリンに行ってみればわかるのだが、ここ首都?ってくらい首都っぽくないのだ。
だからと言って、ミュンヘンやフランクフルト、ケルンなども人口ではいい感じの都市なのにもかかわらず、
確かに整備はされているけど、先進国の都市っていうには
都市的なやる気があまり感じられなかった。
そしてこの本を読む限り、それは今後の世界の都市のあり方を示しているのかもしれないとわかった。
たとえば、ドイツは、戦後一貫して大都市化を抑制してきた国であるが、八七年の連邦建設法典では、環境保全、自然保護の観点から市街地のこれ以上の拡張を抑止し、既存の市街地の利用、活用を促している。
こうした動きは、かつてマンフォードが述べた地球上のエキュメノポリス化を食い止める都市化、「都市の再編と再生の可能性」につながっているのだろうか。 (3396/3524)
まったく、勉強が足りていなかったようです。